おもしろ精力増強法

いつの世も、人間はセックスに情熱を注いできました。
その目的は子孫繁栄のためだったり楽しみを追究してのものだったりとさまざまですが、人間に欠かせないものであることは間違いないでしょう。
男性は特に精力に満ちていることが求められていたこともあり、媚薬を始め時には滑稽に思えるような努力をしていたようです。
江戸庶民のおもしろ媚薬
陰茎のサイズは男性の関心事の一つ。コンプレックスのもとになることもありますよね。
それは江戸時代でも変わらなかったらしく、大きくするための方法が残されています。
8月半ばに蜂蜜を採取し、正絹の袋に入れて200日ほど陰干しにします。半量ほどになったものを温め、半分は温酒に溶いて飲み、残りは唾で練って陰茎に塗り込めます。これを40日ほど続けると効果が現れ、日頃の10倍にもなる、とあります。
蜂蜜は確かに媚薬効果のある食べ物として古くから使われていますが、「塗る」のはどうなのでしょうか…。しかし、性典と呼ばれる「カーマスートラ」にも、セックスの際蜂蜜を使った媚薬を陰茎に塗るという記述があるそうですから、何らかの効果があるのでしょうね。
女性の感度をより高めるにはハマグリを使います。大きなハマグリを焼き、汁は残して身を取り出します。よく摺ったものを殻に戻し、焼き灰の上に置いて焦がさないように煮詰めます。これに丁子(クローブ)の粉末を耳かき半分ほど加え、唾で練ったものをセックスの前にこれまた陰茎に塗りつけます。すると女性はよがりまくる…ということですが、これは丁子(クローブ)の刺激成分によるものではないでしょうか。性器にかぶれや腫れなどの影響はなかったのか気になるところです。
決して枯れてなかった!小林一茶のお話
俳人といえば世俗から離れ、わび・さびを体現して生きていたようなイメージがありますが、決してそうとも限らなかったようです。
松尾芭蕉と並んでその名を挙げられる小林一茶は、52歳で28歳の女性と結婚しました。
当時は50歳を超えればもう老人と呼ばれていたはず…にもかかわらず、その若い嫁との間に一茶は三男一女をもうけます。しかも、その日記によれば54歳の時点でも毎日のように、一晩に複数回のセックスをしていたというのです。
その勢力の源は常用していたイカリソウにあったようです。イカリソウは淫羊霍(いんようかく)と呼ばれる生薬の一種で、精力剤として古くから使われていました。陰茎の血流を活発にすると言われており、現代でも漢方薬局などで入手可能ですが、相談の上適量を出してもらうようにしてください。

こうした媚薬にまつわる逸話の他、落語にも四ツ目屋の「長命丸」を扱った演題があります。セックスは庶民にとっては娯楽の一つとしても大切なものだったことがうかがえますね。